精神科が自殺で亡くなる比率の少ない地域を訪問して1週間前後を過ごした話の本。
自殺希少地域は下記の特徴がある。
・人間関係は疎で多(自殺率が多い場所は緊密になっていて、直感的なものと違う)
・車椅子などで、人の目が気になって、外にでられないという環境ではなく、外に出やすい環境が
・その地域の人は、人を助け慣れている。解決するまで助けるし、解決する力がなければ、助ける人が助けられる人に相談できるようになっている。しかも助けっぱなし。貸し借りではない。
・困難があったら、我慢や努力をしないで、工夫する
・コミュニケーションは技術でなく慣れるもの
・みんな違う、人は人自分は自分であることを認めてくれる。こうでなければという自由がある。
・他人は変えられないというという考え方
・特養では抗精神病薬はほとんど使われず、全員が誰がどこに住んでいてどういう人生を過ごしてきたのかがよく把握されている。何に価値を持っていて、どのように生きたいか?を知っている。
つまり、オープンダイアローグという抗精神病薬なしに、こころを回復させる。ものが成立していてる。
原則は下記の7つで、すべて対話によってもたらされる。
1.困っている人をみたら、即時に助ける
2.人と人の関係は緊密でなくゆるやかで数が多い
3.意思決定を現場で行い柔軟で機動的
4.責任をもつことの敷居が高くなく、できなければ相談できる。気づいた人が責任をもってできるということ(役割分担が細かく誰が何に責任をもっているかわからない、たらいまわし状態ではない)
5.解決するまでかかわりつづける。気持ちがつながり続ける。
6.なるようになる。なるようにしかならない。不確かさに耐える、寛容
7.対話主義。相手は変えられない、変えられるのは自分。相手の
言葉、行動、変化をみて、自分はどう感じ、自分はどう反応するのかが決まる。それによって、自分がどうかわるか?その変わった自分をその相手はみることになる。おの相手は変化した自分を見て、それに反応するように変わっていく。
「自分がどうしたいか」それだけ。
フリーダム
最新記事 by フリーダム (全て見る)
- 藤元健太郎著『ニューノーマル時代のビジネス革命』を読んだ。読み辛いが、網羅的に新しいサービスが書かれていた。 - 2020-12-21
- ケリー・マクゴニガル著『スタンフォード式人生を変える運動の科学』 - 2020-12-21
- やまぐちせいこ著『シンプル思考ですっきり身軽に暮らす』に夫婦の会話のコツを学んだ - 2020-12-17