藤沢数希「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」を読んだ。以下のところがなるほどーと思った。
そして地道に行こうと思った。
・都会に住んでいる人が車を買って一体何に使うか?
タクシーを使いたいときに、使ったとしても、減価償却費込みの維持費を超えることはない。
シグナリング理論で考えると、割に合わないからこそ、
誰が本当に金持ちかわからないときに、「自分が本当のお金もちである」というシグナルを効果的に発することができる。
・教育はもっとも難しく成果の見えにくい投資
子供を大学まで行かせるのに、2000万円ぐらいかかるが、教育の成否によって、子供の生涯賃金に天と地ほどの差が生まれる。
ただし、10倍のお金をかけたからと言って、将来10倍お金を稼いでくれるとは限らないところが難しい
また、現実のビジネスではそもそも何をどのように勉強すればいいのかを誰も教えてくれないし、実際、知っている人などほとんどいにということに問題がある。
・効率的市場仮説のパラドックス
プロ同士が知恵を絞って壮絶な競争を繰り広げる結果、株価は常に割高とも、割安ともいえない絶妙な範囲のところでいつも決まって行きます。
株価がこのような常に「正しい価格」で取引されている状態を効率的といいます。
効率的市場仮説を市場参加者みんなが信じ、みんな株価の予測は意味がないと信じると市場は新しい情報を織り込まなくなり、市場は効率的でなくなってしまう。
実際には、市場参加者の多くが効率的市場仮説を信じていないので、市場はほぼ効率的になっている。
サルもノーベル経済学賞を受賞する天才も、投資の成績はあまり変わりあいことがわかります。
プロは高い給料をとりますから、プロ全体ではコストの分いつも市場に負けるのです。
・アセット・アロケーションで9割決まる
個別銘柄の選択よりも、むしろその前の段階の各資産クラスにどのように資金を配分するかを決める時点でほとんど決まってしまっている。
投資のプロがアセットアロケーションをしたからといって、特段優れているわけではありません。自分でやれば余分なコストをかけずに済みます。
著者は外国株式85日本株15外国債券50の割合でアセットアロケーションしているらしい。
フリーダム
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