【ドラムのフィルインとは】
フィルインとは、だいたい4小節もしくは8小節毎に登場する楽譜にFill-inと記載されている部分。
ドラマーが自由に演奏することができる部分。
なので、演奏するたびにドラム部分は違った内容になる。
ここでどういうリズムでどれを叩かくかによって、曲の感じがかわってくる。
上手なドラマーは、絶妙なフィルインを考えて、ここで叩いてくる。
【どんなフィルインを入れればいいか?】
ドラマーの存在をアピールすればいいというものではなく、
曲のフィルインの前とフィルインの後のテンションの上り具合、
下がり具合を上手くつなぐような、演奏を入れる必要がある。
フィルイン後は静かな感じなのに、フィルインでガンガン上り調子の演奏をすると、
フィルイン後と違和感ができてしまう。
あくまでも、曲にあいそうな内容を考えて叩く。
また、他の楽器の人の演奏のテンションによっても、フィルインの内容を変える必要がある。
他の楽器の人がガンガン来ているに、ドラマーがフィルインを穏やかにしていたら、負けてしまうので、
他の楽器に合わせてガンガン行く。
【フィルインの前後の見方】
1)フィルイン前よりもフィルイン後の方がテンションが上がるケース
・フィルイン前がハイハットのパターンで、フィルイン後がライドシンバルのパターン
・フィルイン前がクローズハイハットのパターンで、フィルイン後がハーフオープンハイハットのパターン
・フィルイン前がライドシンバルのパターンで、フィルイン後がカップのパターン
・フィルイン前がリムクリックのパターンで、フィルイン後がスネアのパターン
2)フィルイン前よりもフィルイン後のほうがテンションが下がるケース
上記の逆の場合が、テンションが下がるケース
3)どっちでもない場合は、同じぐらいのテンション
【フィルインが思いつかない時のための準備】
曲を叩いていて、フィルインパートの直前になって一生懸命何を叩くか考えて、慌てないように、
事前に、思いつかなかったときのためのフィルインを考えておく。(2拍のフィルインの例を載せます)
1)テンションが上がるケースのフィルインとしては、下記のフィルインを覚えておくと慌てないで済む。
スネアだけのフィルインとして、下記を思いつかなかったら叩く。
タンタンタタタタというパターン。
スネア(8分音符)×2個→スネア(16分音符)×4個
つまり右右右左右左(右は1/2拍毎に一定して叩く)
2)テンションが下がるケースのフィルインとしては、逆バージョンの下記を叩く。
スネアだけのフィルインとして、下記を思いつかなかったら叩く。
タタタタタンタンというパターン。
スネア(16分音符)×4個→スネア(8分音符)×2個
つまり右左右左右右(右は1/2拍毎に一定して叩く)
3)両方に使えるもの
スネアとフロアを同時に4回叩く。
その際に、テンションを上げたい場合は、叩き始めを相当弱く、そしてだんだん強く叩いていく。
テンションを下げていきたい場合は、強くたたき始めて、弱くする。
フィルイン前後のテンションな変わらない場合は、強弱は不要。
【フィルインをちょっと豪華にするためのテクニック】
・フラム
フィルインの最初の拍のスネアをフラムにする。
フラムの叩き方は、右スネアを叩くときに、左スネアを本当に少しだけ、先に軽く左スネアを叩く。
タタタン(右左右ー)というフィルにフラムを入れると、ッタタタン(フラム左右ー)となる。
・ラフ
フィルインの最初の拍のスネアをラフにする
ラフの叩き方はフラムのようなタイミングで、叩くが、左スネア2発を軽く、右スネアを叩く前に入れる。
力を抜いて、左のスティックをスネアドラムに弾ませながら押し付ける感じで2発で止める。そして、右を叩く。
ここで注意が必要なのはあくまも主役は右スネアで、拍の上に乗っているのは、右スネア。なので、右スネアの少し前に添えるようにラフを入れる。
これが入ると、なんか上手な人が叩いている感じが醸し出せる気がする。
・強弱
フィルインのスネアに強弱をつける。
フィルイン前後のテンションが違いに合わせて、だんだん強くしていったり、だんだん弱くしていったりする。
簡単なようで、出だしを普通に叩くと強くしていけないので、フィルインに入る前の落ち着く必要がある。
・ダブルストローク
速いテンポの曲では、手数を増やすために、ダブルストロークで、約2倍の手数を稼ぐために、ダブルストロークを使って、手数を増やす。
ダブルストロークは、腕の一振りで2発叩く方法です。ラフのように、2発目が弱くならずに、2発目も強い打音。
一発目は普通に振って音を出す、スティックがスネアドラムに当たって、跳ね返るのを殺さないようにして、そこから、中指~小指を使って、2発目を叩く。
【何もフィルインを思いつかな方ときの2拍(半小節)フィルインの例】
・ハイハットのフィルイン
クローズハイハット(16分音符)×2個→オープンハイハット(8分音符)
これはすべて、右手で叩く
・スネアのフィルイン
上記のタンタンタタタタ
・タムのフィルイン1(タカトンタカトン)
スネア(16分音符)×2個→タム1(8分音符)→タム2(16分音符)×2個→フロア(8分音符)
・タムのフィルイン2(タカトントントン)スローダウン気味にするためには、下記のフィルイン
スネア(16分音符)×2個→タム1(8分音符)→タム2(8分音符)×1個→フロア(8分音符)
・スネア&フロア同時連打(ドドドド)
スネア+フロア(8分音符)×4個
【何もフィルインを思いつかな方ときの4拍(1小節)フィルインの例】
基本的に、上記2拍のフィルインを組み合わせればOK
フリーダム
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