想定状況
- テスト管理ツールを使わず、EXCELでテストケース一覧表で管理している
- テストの実行結果の検証証跡をEXCELやEXCELにスクショを貼ったもので残さないといけない残念な状況
- テスト証跡をチェックしてOKを出さないといけない立場にいる。
そのとき何に一番困るか?
出力ファイル、データベースのテーブルの更新のテスト結果の確認に時間がかかる。
なぜかというと、テスト検証証跡が自然体だと以下のようなものがでてくる。
- 出力ファイルの項目ごとにテストケースが切られている。
- テスト証跡は、出力ファイルの行単位でその中に、ケース番号が項目に振られていて、想定結果と比較して、一致すれTRUEを返すEXCELの数式が埋まっている。
- 一致していればTRUE、一致していなければFALSE。そして、一致していない場合は、吹き出しで理由が記載されている。
これにより、上記1〜3のため以下のことが必要になる。これがダメージが大きい。
- まとめて1つの確認できるものも、1項目ずつチェックして、テストケース一覧表に確認済みを書かないといけない。
- テスト検証証跡のTRUE,FALSEを出力する数式の正しさを確認しないといけない。
- 比較項目が正しいか?
- 端数処理の関数が正しいか?
- VLOOKUP関数が正しい以下?
- 複数の項目を使って計算している値と比較している場合、計算式が正しいか?
- 比較結果のTRUE、FALSEによって追加でみないといけないことがある。
- TRUEの場合、追加で、0同士やNULL同士でOKとしていないか?を確認する必要がある。
- FALSEの場合、相違する理由の説明書きを毎回読んで論理的に破綻していないか?のチェックが必要
どういうテスト検証証跡だと確認に時間がかからないか?
- 想定結果との比較部分は、ツールを用いていて、比較自体が正しくできているかの確認が不要であること(比較作業の品質が担保済であること)
- 検証に関係ない項目は検証証跡に出力されていない
- 検証に必要な項目が比較元と比較先で同じならびになっていること
- 想定結果に例外が盛り込まれている( まれで検証時に吹き出しで説明つければいい程度は除く)。
- 想定結果の作成過程をトレースできるようになっていること(バグが顕在化したときに、テストデータがケースの目的をカバーできていないことがあるので、それをすぐに確認できる)
- 検証に用いたスクリプトなどがメンテナンスして、別の開発の検証証跡作成に転用できること(資産化が容易)
どういうテストケース表だとテスト結果の合否を埋めやすいか?
テスト管理ツールを使って管理するのが、正しいテストだが、
EXCELでテストを管理する場合、以下のようになっていると合否を埋めやすい。
- 出力ファイルは項目ごとにテストケースとせずに、単純にセットしているものはまとめて1つのケースとする。また、分析用に、いくつの項目をまとめて1つにしたのか?わかるように項目数の欄を作る。テスト検証証跡がこの単位でできるので、わかりやすくなる。
- テスト検証証跡のファイル名・パスは、ファイル名の先頭に連番もしくはケース番号を振ってわかりやすくする。
- ケースの目的を記載する。(何を確認するか?から、何のために確認するか?を推測するのに集中力を使わない)
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フリーダム
うつ病の子育て中の金融系システムエンジニアです。
名もなき家事、目的のない仕事、見えない不自由、チリツモストレスを見つけ出して、設備投資、システム化、見える化により、解決します。
習い事で、ドラムをしていました。
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