働き方を「頑張り方」ではなく「仕組み」で変える。そんな視点を与えてくれる一冊だった。
働き方改革は“削る”ことから始まる
この本で一貫しているメッセージはシンプルだ。
新しいことを増やす前に、無駄を削ること。
日々の業務を振り返ると、「やらなくてもいいこと」に多くの時間を使っていることに気づかされる。
メールは“丁寧さ”より“効率”
まず見直すべきはメール。
- 上司への報告メールには返信しないルールにする
- 社内メールの挨拶文は省略する
一見ドライに感じるが、これだけでやり取りの往復が大きく減る。
「よろしくお願いします」「お疲れ様です」の積み重ねが、実はかなりの時間を奪っている。
会議は“本当に必要か?”から疑う
会議については、次の4つの視点で見直す。
- 排除(そもそも不要では?)
- 結合(まとめられないか?)
- 代替(別の手段で済まないか?)
- 簡素化(もっと短くできないか?)
事務作業は“人がやる前提”を捨てる
繰り返し作業は、自動化が前提になる。
- Excelマクロで定型作業を自動化する
- RPAで人の操作そのものを代替する
考察:現場で効く“具体的な変え方”
ここからは、この内容を実際の仕事に当てはめたときの具体例。
① メール削減は「ルール化しないと失敗する」
例えば、上司に日報メールを送るケース。
従来:
- 部下「本日の作業完了しました」
- 上司「確認しました。お疲れ様です」
このやり取り、1往復で終わるが、
人数×日数で見ると膨大な時間になる。
改善後:
- 「上司は返信しない」がルール
- 問題がある場合のみ指摘する
これだけで、
- 上司の返信時間がゼロになる
- 部下も「返信を待つ時間」がなくなる
さらに一歩進めるなら、
- メールではなくチャットツール+既読で代替
- そもそも日報をツール入力にして可視化
という形にすれば、確認作業すら削減できる。
👉 ポイント:
“善意のやり取り”ほど削る対象にする
② 会議削減は「目的で切る」と一気に減る
よくあるのが「とりあえず定例会議」。
例えば週1の進捗会議。
ありがちな問題:
- 全員が順番に報告するだけ
- 質疑も少ない
- 実質“聞いているだけの人”が多い
改善例①:排除
- 進捗はツールで共有 → 会議自体を廃止
改善例②:代替
- 問題がある案件だけ、必要メンバーで短時間ミーティング
改善例③:簡素化
- 会議は「意思決定が必要なテーマだけ」に限定
- 事前に資料を共有し、説明は省略
結果:
- 1時間×10人=10時間の会議 → 15分×3人=45分に圧縮
👉 ポイント:
会議は“情報共有の場”ではなく“意思決定の場”にする
③ 自動化は「小さい作業からやる」と効果が出る
よくある事務作業の例。
- CSVをダウンロード
- Excelに貼り付け
- フォーマットを整える
- 集計する
- 別シートに転記する
これを毎日やっている場合。
改善例(Excelマクロ):
- ボタン1つで
- ファイル読み込み
- 整形
- 集計
- 出力まで自動化
さらに進めると(RPA):
- ダウンロード操作自体も自動化
- 決まった時間に処理完了
結果:
- 30分/日 → 0分
- ミスもゼロ
👉 ポイント:
「1回あたりは小さいが、毎日やる作業」から潰す
④ “やらない勇気”が一番難しい
実際にやってみると分かるが、一番難しいのは技術ではなく心理。
例えば:
- 挨拶を省く → 「感じ悪いと思われないか?」
- 会議を減らす → 「手抜きと思われないか?」
- 自動化する → 「仕事がなくなるのでは?」
この不安がある限り、改善は進まない。
だからこそ必要なのは:
- チーム単位でルール化する
- 上司が率先してやる
- 成果(時間削減など)を見える化する
👉 ポイント:
個人の努力ではなく、組織の合意で変える
まとめ
働き方改革の本質は、「効率化」ではなく「設計の見直し」。
- メール → ルールで削減
- 会議 → 目的で削減
- 作業 → 自動化で削減
そして最も重要なのは、
“やらなくていい仕事を見抜く力”
忙しさに追われる前に、
「それ、本当に必要か?」と一度立ち止まること。
それだけで、働き方は大きく変わる。
フリーダム
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