池谷裕二さんの著書 できない脳ほど自信過剰 を読んで得た学びに、もう一歩踏み込んで「日常でどう起きているか」を具体例ベースで考察してみる。
しつけは叱ってはだめ(p32)
深掘り考察(具体例)
例えば職場で後輩がミスをしたとき。
- 「ここ間違ってるよ」と指摘するのは簡単
- でも「ここ良かったよ」と言うのは意外と難しい
なぜかというと、ミスは“明確な正解とのズレ”だから誰でも判断できるけど、
良い点は“主観的な評価”なので、自信がないと口に出しにくい。
さらに厄介なのは、
👉 叱る → 相手の行動は一時的に改善する
👉 褒める → 相手の行動が自発的に増える
という違い。
たとえば、
- 叱られて提出物を直す人 → 「怒られないため」に動く
- 褒められて改善する人 → 「また評価されたい」で動く
👉 結論
短期的には叱るほうが効くが、長期的には褒めるほうが“自走する人”を作る。
我慢すると忍耐力が下がる(p42)
深掘り考察(具体例)
仕事終わりに「今日は疲れたけど勉強しよう」と思ったのに、
結局スマホをダラダラ見てしまうことはないだろうか。
これは単なる怠けではなく、
- 日中に我慢(仕事・人間関係)を使いすぎた
- すでに“忍耐力の残量がゼロ”
という状態。
さらによくあるのが、
👉 ダイエットの失敗パターン
- 昼:我慢してサラダ
- 夜:爆食
これは意志が弱いのではなく、
単純に「我慢の前借り」が破綻しているだけ。
👉 結論
我慢は「使うもの」ではなく「配分するもの」。
温存しないと、本当に必要な場面で使えない。
失敗するほうが脳は学ぶ(p45)
深掘り考察(具体例)
プログラミング学習を例にすると分かりやすい。
- 正解コードを見て理解した気になる
- でも自分で書こうとすると全く書けない
これは「具体的すぎる理解」に依存している状態。
一方で、
- エラーを出しまくる
- 試行錯誤して直す
このプロセスを踏むと、
多少あいまいでも「応用できる理解」になる。
👉 別の例:料理
レシピ通りにしか作れない人は応用が効かない。
でも何度も失敗した人は「だいたいこのくらい」で作れる。
👉 結論
“うまくやる経験”よりも“ミスる経験”のほうが価値が高い。
退屈の苦痛にヒトは耐えられない(p161)
深掘り考察(具体例)
休日に予定が何もない日。
最初は「最高」と思うけど、
- 何をするか決められない
- 気づいたらスマホを触り続ける
- 1日が終わって自己嫌悪
この流れ、かなり多くの人が経験しているはず。
これは「自由がある」のではなく、
👉 “意思決定をし続けなければいけない状態”
だから疲れる。
さらに怖いのは、
👉 暇 → 思考が内向きになる → 不安や後悔を反芻
という流れ。
大学4年の就活後の「何もしていないのに疲れる感じ」は、まさにこれ。
👉 対策の具体例
- あらかじめ「暇なときリスト」を作る
- 予定を“軽く”入れておく(散歩、カフェなど)
👉 結論
暇は放置すると毒になる。設計しないといけない。
うつ病には運動が効く(p201)
深掘り考察(具体例)
気分が落ちているときほど、
- 動きたくない
- 外に出たくない
でも実際に軽く運動すると、
- 頭のモヤが少し晴れる
- ネガティブ思考が弱まる
これは気のせいではなく、
脳内の炎症や神経伝達物質が変化しているから。
👉 実感しやすい例
- 10分だけ散歩する
- 軽く汗をかく
これだけでも「完全なゼロ状態」から抜け出せる。
👉 重要なポイント
最初からやる気を出そうとしないこと。
「やる気がないから動く」が正しい順番。
👉 結論
運動はメンタル改善の“根性論ではないショートカット”。
まとめの考察
この本の内容を日常に落とし込むと、見えてくるのはシンプルで、
- 人は合理的に行動しているつもりで、かなり非合理
- でも脳のクセを知れば、無理せず改善できる
ということ。
そして一番大きいのは、
👉 「努力の方向を間違えやすい」という事実
- 叱る努力 → 逆効果になりがち
- 我慢する努力 → むしろ消耗
- 失敗を避ける努力 → 成長を止める
だからこそ、
👉 正しい方向に“ラクをする”ことが重要
この視点を持つだけで、
同じ毎日でもかなり生きやすさが変わると感じた。
ストレスフリー
最新記事 by ストレスフリー (全て見る)
- ある日、突然おかしくなった【朝の一歩目が激痛】かかとの骨にヒビが入ったと思って整形外科に行った話 - 2026-03-21
- Excelしか知らない人へ:VLOOKUP・XLOOKUPで頑張っているなら、DataFrameを使わないと正直もったいない - 2026-03-20
- PythonでOracle接続にハマった話(64bit問題とtnsnames.oraの落とし穴) - 2026-03-20

