橘玲の『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』を読んだ。
この本の核心は、「やればできる」という考え方を強く否定している点にある。人の能力や性質の多くは遺伝によって決まっており、努力だけではどうにもならない現実がある、というかなりシビアな前提だ。
正直、この部分は想像以上に厳しい。読んでいて「救いが少ない」と感じる人も多いと思う。
一方で、完全に絶望というわけでもない。この本が提示している生存戦略は、「閉ざされた競争から降りて、開かれた世界で評価されること」。
ここで重要になるのが「評判」だ。
インターネットによって個人が発信できる時代では、一部のトップだけが勝つのではなく、ニッチな分野でも評価されれば生き残れる。いわゆるロングテールの世界で、自分の好きなことや得意なことに集中し、評判を積み上げていくことが現実的な戦略になる。
この考え方は、努力至上主義とはまったく違う方向を向いていて新鮮だった。
ただし、内容はやや難解で、読みやすい本ではない。遺伝や社会構造といった話がベースにあるため、軽く読むというよりは、じっくり考えながら読むタイプの一冊。
なお、遺伝によって能力差が生まれるという世界観は、機動戦士ガンダムSEEDのような設定を現実に引き寄せたようにも感じられる。
まとめ
- 努力万能論を否定するシビアな内容
- 遺伝の影響が想像以上に大きい
- 生存戦略は「評判」と「ロングテール」
- 難易度はやや高めで読み応えあり
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フリーダム
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