アイスランドがどのようにして深刻な危機に直面したのかを描いた一冊。かつて「夢の国」とも呼ばれたこの国が、なぜ大きな打撃を受けることになったのかが分かりやすくまとめられている。
本書では、人間の経済活動がどのように暴走していくのかが印象的な比喩で語られている。
例えば「賃金に縛られた労働者は失業という自由を恐れ、自ら仕事を求め続ける」という構図は、古代エジプトのピラミッド建設になぞらえて説明されている。完成してもなお、さらに大きなものを求めてしまう――そんな終わりのない拡大志向だ。
この構造は現代にも通じる。アイスランドでは、多国籍企業によるアルミ工場の誘致が進み、その結果として豊かな自然が犠牲になっていった。経済成長を優先するあまり、長期的な視点を見失ってしまったとも言える。
決してアイスランドだけの問題ではなく、日本を含む多くの国にも当てはまる話だと感じた。短期的な利益と引き換えに、何を失っているのか。改めて考えさせられる内容だった。
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フリーダム
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